朝の赤いジュース

 コールドプレスジュースを飲み始めてからまだ一年も経たない。材料費は高い。マシンを洗うのは面倒だ。でも、飲む。マシンは買ったので、とりあえずやめないで続けている。

 最近のジュースはビーツが入る。ビーツは好きだが最寄りのスーパーにはない。ちょっと遠くのスーパーに寄り、生ビーツがあればまとめて買う。ビーツは安くないが、ジュースに使用する材料としては栄養価が高く甘味もあって(緑系を混ぜたりするとえぐみが大きいので甘味を出せる野菜は大事)、水分が多い。だからジュースとして使用する野菜としてはコスパは決して悪くないのだ。


◎ビーツの栄養とメリット
  1. 硝酸塩(NO₃⁻) → 一酸化窒素(NO)に変換 血管を広げ、血流を良くする 高血圧予防、冷え性改善、持久力アップ
  2. ベタレイン色素(赤い色素) 強力な抗酸化作用、抗炎症作用 肝臓の解毒(デトックス)サポート
  3. 葉酸(ビタミンB9) 赤血球の形成、貧血予防 妊婦に必要な栄養素としても知られる 
  4. カリウム 体内の余分な塩分を排出し、むくみ防止 心臓や筋肉の機能を守る 
  5. 鉄分+ビタミンC(他の食材と組み合わせて) 鉄分は少量だが含有あり りんごやレモンと組み合わせれば吸収効率UP

 飲むときは最後にレモンを絞って飲む。歯によくないかも、とわたしはストローを使って飲んでいる。子はレモンを入れないでそのままスプーンで50mlくらい飲む。「ん?」という複雑な表情を見せるが、飲んでくれる。その後、朝ごはんを食べる。

 ビーツといえばボルシチの印象が強く「あまい」味がするなんて想像できなかった。でも、ビーツはあまくて美味しい。りんごとにんじんを合わせたようなあまさ。すごくおいしい。 そしてジュースを飲み干したあと、わたしは搾りかすをあつめる。“かす”って呼ぶほど不要なものではない。他に呼び方はないだろうか。海外では「ジュースパルプ (juice pulp)」とか「ジュースファイバー (juice fiber)」と呼ぶらしい。わたしにこのマシン(kuvings/REVO830)を教えてくれたひとは搾りかすを「ごみ」と呼んでいる。「ごみでオムレツつくったよ。」


 わたしがつくったのは“ふりかけ”だ。「ごみ」を炒って水分を飛ばし、出汁柄と少しのしょうゆをたらしてからからになるまで。なかなかおいしいです。生姜のみじん切りとか、かつおぶしや白ごまを入れても良いと思う。この“ふりかけ”を冷奴にのせて食べるのだ。